浜甲子園地域住民のヘルスケアプロジェクト ー 健康で住みよい街をめざして(2024年度) ー
SDGs
活動対象・地域 浜甲子園地域住民
主な連携先(協力団体)等
一般社団法人 西宮市薬剤師会・独立行政法人 都市再生機構(UR都市機構)・株式会社 トータルブレインケア・株式会社 東和薬品・株式会社 ナリス化粧品
連携時期 2024年4月~2025年3月
連携活動の目的
浜甲子園エリアは、旧来より多くの団地が点在し、その地域住民の高齢化が問題となっていた。そこに予期せぬコロナ禍が押し寄せ、地域住民同士のふれあいの機会や居場所がなくなる状況となり、高齢者の引きこもりや「心身のフレイル」問題が浮上してきた。 これらの現状を把握し、地域自治会や行政とも連携しつつ『ー健康で住みよい街を目指してー』をスローガンに年間通じて定期的な取り組みと年に2回「健康イベント」の実施を行うこととした。
活動概要
地域の大学として「フレイル予防・対策」の一環として心身の健康・食の健康・認知症予防を目指した「体組成測定」や「脳体力チェックとトレーニング」そして地域薬剤師会の協力も得て「お薬・健康相談会」や「栄養相談」、家族等の「介護相談」、ハンドセラピーを取り入れた「心のケア」など様々な取り組みを展開してきた。
写真等
薬と健康フェア 講話 食・栄養相談
薬物乱用防止 運動機能測定
介護食相談
お薬相談会ポスター お薬相談会 風景
2025新春浜甲子園 健康イベント① 2025新春浜甲子園 健康イベント②
2025新春浜甲子園 健康イベント③
活動の成果
最近ではこの取り組みを地域情報誌や西宮市政ニュースにも掲載していただき、浜甲子園エリアのみならず西宮市内広範囲から来場者が訪れるようになった。 薬や健康相談のみならず、最近では「食」にかかわる栄養相談も多く、現役のベテラン薬剤師のみならず、栄養士の方にも御協力いただき個々に合わせてアドバイスいただき、『健康ランチ会』という実践試食も合わせた栄養・食の学びの会も好評を得ている。 また、ハンドセラピーでは、武庫川女子大学の健康生命薬学科の学生も参加し、災害時の被災地での「心のケア」から学んだことを実践の場で自らの研究内容と結び付けながら実証する取り組みも教員指導の下、積極的に行い成果を得ている。
今後の活動・目標
浜甲子園エリアは、旧団地が順次リニューアルされ素敵な街並と共に、戸建てエリアとも融合し、今、大きく素晴らしい街に生まれ変わろうとしている。 老若男女に関わらず、すべての世代が『健康で楽しく住みよい街』目指して暮らしていけるように我々は、お手伝いをしていきたい。次年度は、地元企業とまた新しい取り組みを計画しており、『次世代のまちづくり』と称して『モビリティ』を合言葉に利便性と防災にも力を入れた実証(実験)を行っていきたい。
教員業績 薬学科 大川恭子