浜甲子園地域住民のヘルスケアプロジェクト ー 健康で住みやすい街をめざして ー
SDGs
活動対象・地域 浜甲子園・甲子園九番町エリア
主な連携先(協力団体)等
一般社団法人西宮市薬剤師会 西宮市保健所 国際健康開発研究所 西宮市保健所 株式会社トータルブレインケア
連携時期 2023年4月~継続中
連携活動の目的
以前より浜甲子園地域の健康サポート事業の一環として地域において学生と共に「健康講座」や「薬の相談会」等、薬学部として地域貢献の一環として取り組んでいたが、新型コロナ感染症の世界レベルでのパンデミックの影響を受け、すべての活動に制約がかかり、思うように活動ができなくなった。ちょうど、その頃、社会問題化している「フレイル対策」にも取り組む準備をし、地域自治会とも話を進めている最中であった。新型コロナの影響は大きく、地域住民の通いの場も失われ、買い物や外出、子孫に会うことすら難しい状況が長く続き、より心身ともに「フレイル」に陥りやすい状況となった。コロナが5類移行になった2023年5月以降、すぐにこれらの予防や解消に向けた地域での取り組みに着手し、地域住民の健康維持・増進に向けた活動を開始した。
活動概要
①本学薬学部「浜甲子園キャンパス」において、西宮市薬剤師会とも連携の下、毎月2回、第2・4土曜日に「お薬相談
会」を実施。合計16回開催した。このお薬相談会では、御自身の併用薬の相談以外に、家族の介護相談や薬の副作用に
関する不安への対応、また、予防接種や多科受診による他剤併用薬(ポリファーマシー)に関する相談、健診や介護認
定、栄養相談等、多岐に渡り、ベテラン薬剤師が対応に当たった。
②「お薬相談会」開催日には、『健康チェック』の意味合いから、希望者に「体組成測定」や「脳体力測定」も実施し、
毎回好評を得た。
③期間内に2回、大きな健康イベントも実施し、今事業として〖(1)2023.11.23・(2)2024.1.13〗
(1)「秋の健康フェア」として甲子園エリア全体に拡充し、『食とフレイル』というテーマで講演と様々な健康イベン
トを同時開催した。ここでは、救急・災害時対応ということで、人形を用いた心肺蘇生やAED操作練習を地域の方
対象に実施した。また、介護食や健康によい食べ物のアドバイスやサンプル提供も行った。
(2)「新春健康フェア 2024」をこちらは、エリアを拡大して大学の甲子園会館をお借りして開催。こちらは、日本
薬学会関西支部にも御協力を得、市民公開講座も開催した。テーマは『知っておきたい多剤併用の知識~特に高齢
者において~』とした。同時に「薬・健康相談」並びに社会問題化している「薬物乱用防止」啓発活動も行った。
写真等
活動の成果
つ、地域住民のみならず、市内各地から沢山の方が来学され、コロナ以前よりも好評を得、信頼を重ねている。
ことにより認知症予防に効果があることも研究の結果実証されてきている。
今後の活動・目標
いく。
感じる。地域においても様々な機会を通じ、その危険性に関する注意喚起を行い、医薬品の適正使用に関しても貢
献したい。
発活動に尽力をしたい。特に、災害弱者と呼ばれる、平時から医療・介護を必要とする方に対する災害時への備え
や健康被害を最小限に抑える努力を事例を示し、教示する機会をつくり、備えに繋げたい。
教員業績 薬学科 大川恭子