地域にある小学校と大学が連携した学習支援活動のセカンドステージ
SDGs
活動対象・地域 西宮市・小学生
主な連携先(協力団体)等 西宮市立鳴尾小学校
連携時期 2022年4月~2024年2月
連携活動の目的
大学(神原ゼミ)が主体となって活動する学習支援において、小学校教員との連携を図ることで児童の学習意欲や学力の向上を図る
活動概要
年間16回、水曜日に神原ゼミ学生が学習支援活動を小学3年生から6年生までの児童14名を対象として、1時間30分行った。1時間30分の内訳は、算数の学習支援が1時間、レクリエーションが30分である。毎回の支援活動が終了後、学生は児童の学習状況について保護者に伝えた。
小学校とより密な連携を図るために、学習支援の会場を武庫川女子大学から鳴尾小学校多目的教室に変更することを小学校教員と相談して、1年間継続的に学習支援を行うことができた。会場を小学校に移すことで、管理職と気軽に情報交換をすることが可能となった。また、支援活動のエピソード記録をとり、それを元に教育演習の時間に協議し、申請者が専門的見地から助言を行い学生の指導力向上を図った。合わせて、学習支援から得られた児童のつまずきの様子を担任教員や管理職へ伝え交流し,双方の学習指導・支援に活かせるように試みた。担当教師からは、「算数については、率直に成績が伸びた、3 学期にらびの活動がないのは残念だ。」などの好意的な声が直接学生に寄せられ、学生の学びに対する励みにもつながった。
そして、学習支援活動の中で得られた児童のつまずき(時計の読み、帯分数の理解、文章題解決の図の活用)について,ゼミ3年生が研究を行い2月17日に行われた近畿数学教育学会第75回例会にて活動の成果の一部を発表した。また4年生は、学習支援で発見した児童のつまずきを元に卒業論文を完成させた。
写真等
活動の成果
①地域貢献における成果
・児童の算数支援を1年間継続したことによる児童の算数学習に対する意識向上
・小学校と大学との連携強化
・小学校教員への児童の詳細な学習のつまずきに関する情報提供
②学生・院生の研究やアクティブラーニング・PBLに関する成果
・3年生による近畿数学教育学会第75回例会でのポスター発表(4グループ)
・4年生による卒業研究発表会におけるポスター発表
・学習支援の記録集の作成
③研究者の研究面における成果
・武庫川女子大学教育学研究論集第19号 研究ノートへの投稿
今後の活動・目標
・鳴尾小学校と築くことができたこの連携関係を他の小学校へ拡充していくこと
・学習支援を持続可能な活動にするために大学における組織的な活動に発展させること
教員業績 教育学部 神原 一之