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災害時「地域住民の命と健康を守る!」鳴尾連合自治会×武庫川女子大学 防災訓練への参加と報告

SDGs 


活動対象・地域   西宮市鳴尾地域


主な連携先(協力団体)等   西宮市・鳴尾連合自治会


連携時期   2019年~現在


連携活動の目的   

・災害時に地域住民の安全と健康を共に守る。
・西宮市行政、地域自治会(住民)、武庫川女子大学、地域医療機関などが日頃から定期的な懇談会や研修会、訓練など繰り返し、顔の見える関係づくりを構築し、発災時には、互いに協力し合って地域住民の命と健康を守るお手伝いをする。

活動概要   

今回は、第5回となる西宮市×鳴尾連合自治会×武庫川女子大学が連携して、地域住民約1000人が参加しての防災訓練を実施。

 

この度は、鳴尾北小学校を起点に10の地域自治会が参加し、南海トラフ地震発生を想定した訓練を実施。発災時に地域住民が各地域から鳴尾北小学校に避難するところからスタートし、避難経路の確認や災害時の初期対応を学びながら知識を身に付け、防災意識を高める目的もあった。阪神・淡路大震災を経験したこの地域であるが、若い世代には、全く経験のない者も多くなり、このような機会を用いて、次の世代に伝えていくことの大切さも学んだ。本学からは、医療系学部として「薬学部」「看護学部」から学生並びに教員も参加し、明和病院の医師や看護師、薬剤師と共に医療救護の実際や応急手当、薬事トリアージなど実施訓練した。

 

近年、我が国では様々な災害が多発しており、これから学生が目指す「薬剤師」「看護師」の中でも「災害医療支援薬剤師」や「災害支援看護師」などの専門職を目指す資格者が増えている。薬剤師は、特に、災害時、応急に設置された救護所での薬事トリアージはじめ、常用薬を持ち出せなかった方への対応や薬の相談受付、被災地での処方調剤、被災地の介護・福祉施設また在宅患者の訪問なども行い医師らとチーム医療の一環として巡回診療や健康相談にのったり、また、避難所では「公衆衛生」部門の知識を持って、避難所の環境調査(空気検査・温度管理・換気助言・トイレの使い方や消毒のアドバイス)指導、助言なども行う。避難生活が長期化すると特に慢性疾患を抱えている方は、災害関連死の危険性が高まるためメンタル面や食事、栄養面なども含め様々な支援が必要となる。

 

我々の大学には、生活環境学科や建築学科そして栄養学部など災害時に学部での学びを活かして地域に貢献できることが沢山ある。今後、これらの機会に積極的に参加して、次世代を生きる学生たちの支援面での活躍を期待したい。


写真等

 

 

 

 

 


活動の成果   

・今回、初めての防災訓練参加学生が、ほとんどであった。
・それぞれの学部(将来の職種)ごとに訓練の中でも活躍の場が異なったが、西宮市の消防局の方や救急救命士の方に手ほどきを受けながら、住民と共に応急手当の仕方や心肺蘇生、AED操作の訓練も行い、貴重な経験となった。
・将来、薬剤師を目指す薬学生は、薬に関する事だけでなく、傷病者や地域住民の訴えに合わせてトリアージ(医師の受診が必要かどうかの可否など)を実施。また、持ち出せなかった常用薬の相談やバイタル測定、薬や健康相談にも応じた。また、避難所内では、公衆衛生面での様々な環境チェックや感染予防対策についても話し合った。

今後の活動・目標   

今後、地域住民並びに行政関係者とも互いに顔の見える関係を深化させ、今回のような訓練を重ねるごとに改善点を見出し、また、地域住民の意見や疑問、希望にも応えられるような機会(意見交換の場)を設け、いざ、発災時には、安心して支援体制の実行に移し、「自助・共助」の実現を目指したい。


教員業績 薬学科 大川恭子

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