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小学生の体力向上に向けての実践研究 ―ハンドブックを活用した神経系へのアプローチを中心として―



SDGs    


活動対象・地域 兵庫県西宮市、兵庫県丹波市、(大阪府高槻市、大阪府島本町)


主な連携先(協力団体)等 兵庫県西宮市、兵庫県丹波市、(大阪府高槻市、大阪府島本町)  


連携時期 2016年4月~継続中  


連携活動の目的 

体育の専門性を持つ健康・スポーツ科学科の学生が作成した「児童の体力向上のためのハンドブック」を活用することにより、小学生の体力、中でも神経系の発達に貢献することを目的としている。


活動概要 

兵庫県西宮市、兵庫県丹波市の対象小学生の体力の向上を目標として、以下の活動をしている。

児童の基礎体力の向上を目指して独自に考案したハンドブック

「子どもの運動神経を伸ばすための基礎トレーニング」の作成、提供、指導

  

 

 

<連携のプロセス>
・小学校には保健体育の教員免許を持つ教員が少ないことから、保健体育の教員免許を取得して教員になることを目指して日々学んでいる本学の学生が、小学校に出向いて教員や児童に対して体力向上のために指導することは意義があると考えた。
・そこで、西宮市教育委員会に相談し、紹介していただいた小学校に出向いて指導することになった。
・丹波市とは大学が連携協定を結んでおり、小中学生の体力向上に関わってほしい旨の依頼が長井ゼミに来たため、西宮市と同様の取り組みをすることとなった。

<連携の内容>
・ゼミで作成したハンドブックを活用して、神経系が著しく発達する時期にある小学生に、神経系を中心とした基礎体力向上に向けての指導を行う。

<ハンドブックの構成と特徴>
①このハンドブックは、目的達成に向けてゲームトレーニングとダンストレーニングを紹介している。このトレーニングにはトレーニングカードを活用して行うため、上半身、下半身、体幹に分けてのカードも含まれている。それぞれのトレーニング方法などは、カードにQRコードを載せており動画で確認することもできる。

②ゲームトレーニング
・6種類のゲームカードとトレーニングカードを組み合わせて行う。
・学校では図のように黒板などにそれぞれのカードを張り付けて行う。
・トレーニングになれたらトレーニングカードを替えたり、ゲームカードを替えることで神経系に刺激を与える。
・カードの組み合わせで、難易度と強度は自由に設定することが出来る。

<ハンドブックの構成と特徴>

③ダンストレーニング
・曲に合わせ、カードを組み合わせダンスのようにトレーニングを行う。
・ハンドブックでは「うちで踊ろう(星野源)」に合わせて難度の違う6種類(VER.1~6)のトレーニングを紹介しているが、校歌や子どもたちの好きな歌を選び、それに合わせてトレーニングカードを組み合わせて行うこともできる。
・トレーニングカードは基本的に8呼間で作成しているので、自由に組み合わせることが出来る。
・上半身と下半身のトレーニングカードを同時に行うことで、難易度を上げることもできる。
・QRコードを読み取ることで、トレーニング内容を動画で確認することが出来る。

<ハンドブックの構成と特徴>

④トレーニングカード
・ゲームトレーニング、ダンストレーニングは、どちらもトレーニングカードを使って行うように作成している。
・トレーニングカードは上半身、下半身、体幹に分けて作成しており、カードの色を変えて分かりやすいようにしている。
・QRコードを読み取ることで、トレーニング内容を動画で確認することが出来る。

<ハンドブックの構成と特徴>

⑤ このトレーニングは比較的狭い場所でも行うことが出来、短時間でも継続することで一定の効果が出るように工夫されていると共に、家庭でも行えるように工夫されていることから、学校では登校時、昼休み、放課後や授業でも行え、家庭にいる時にも短い時間を活用して取り組むことができるので、継続的に実施し神経系の発達を促すことができる。

⑥ また、トレーニングカードを替えたり、回数を増やしたりすることでトレーニングの難度や強度を容易に変えることが出来るので、小学校1年生から6年生まで、どの学年にも対応できる。

⑦ ハンドブックは2リングファイルとなっていることから、ハンドブックから外して黒板などに貼り活用することもできる。

⑧ 加えて、スポーツ庁が実施している新体力テストの正しい取り組み方法についても紹介しており、これも動画で確認することが出来る。

 


活動の成果   

・丹波市の協力の下、これまでの取り組みをハンドブック化したこと、ハンドブックのカードには必要に応じてQRコードを付けたことで、取り組み内容を動画で確認できるようにしたことで、より多くの小学校に活用していただけるようになった。


今後の活動・目標 

<課題>

・ 市販されているものではないので、普及に課題がある。

 

<目標>

・ このハンドブックを活用することで、より多くの児童の神経系を中心とした基礎体力の向上が望まれる。

  


教員業績  健康・スポーツ科学科 長井 勘治

 

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