町家再生による地域活性化に関する調査:インバウンド集客を中心に
SDGs
活動対象・地域 赤穂市
主な連携先(協力団体)等 赤穂市・加里屋旅館Q(有限会社三晃商事)
連携時期 2019年4〜10月
連携活動の目的
活動概要
神戸新聞社と兵庫県が共催で実施する「Mラボ・課題解決ラボ」に参画して行った。本事業は兵庫県内の企業と大学のゼミのマッチングを行い、各企業の課題を取材し、解決策を提案する取り組みである。
平井ゼミとして同事業に応募し、書類選考の結果、三晃商事有限会社様とマッチングすることとなった。
赤穂藩主の菩提寺である花岳寺周辺の町家を再生し、旅館に転換する取り組みが行われている。本学学生が協力し、現地調査と企業等との意見交換を通じ、観光振興と地域活性化に資する提言を行った。
写真等
活動の成果
平井ゼミの学生11名は、複数回にわたり現地を訪問した(2019年6月25日・9月30日・10月6−7日)。旅館周辺の観光地や観光協会への聞き取り調査とともに、実際に旅館に宿泊して体験調査を実施した。こうした情報収集により課題把握と解決策の検討を行った。8月8日に神戸新聞社において中間報告会、10月26日に最終発表会が開催され、11大学20ゼミの1つとして成果を発表した。
ゼミの学生は、企業様から開業した旅館についての説明と課題提示を受け、インバウンド集客に焦点を当てることとした。各種調査を経て、インバウンド集客促進のためには交通手段の確保と多言語対応が必要との結論に達し、ICTを活用したオンデマンドの移動サービス提供、タブレットを活用した多言語対応、台湾からの集客に向けて現地でのウェブサイト運営企業との協業による情報発信、の3点を提案した。
発表会終了後、三晃商事様にはゼミで収集した資料と宿泊調査の際のフィードバックを行った。同社からは、資料に基づき海外からの集客対応を進めつつあるとの連絡をいただき、実際の営業に非常に有効な情報であると評価していただいた。
今後の活動・目標
赤穂市は大学から遠距離であるため、現地調査の実施には苦労が伴った。それでも、三晃商事様からの説明と質疑応答、赤穂観光協会様へのインタビュー調査、観光拠点や店舗への訪問と聞き取り調査、さらには実際に旅館に宿泊しての体験調査など多様な活動を行う事ができた。
教員業績
情報メディア学科 平井 拓己