映像コンテンツ制作
SDGs
活動対象・地域 西宮市・阪神間
主な連携先(協力団体)等 ららぽーと甲子園
連携時期 2019年7月1日~2020年3月31日
連携活動の目的
作品を制作するにあたり、学内では普段接することのできない地域や企業の方との意見交換をし実践的に学ぶことを目的とする。
活動概要
日本語日本文学科工藤ゼミにおける映像コンテンツ制作のなかで、夏課題の「アダプテーション」(6月中旬制作開始、9月中旬完成)と秋課題の「フェイクドキュメンタリー」(9月下旬制作開始、12月中旬完成)を制作した。
アダプテーションは、谷崎潤一郎の短編小説「秘密」を下敷きに、本学のある西宮市にくわえ、歴史・文化的な場所の多い阪神間を舞台の中心に据え、武庫川女子大学の講義室や噴水前広場、甲子園会館のほか、武庫川河川敷やららぽーと甲子園を舞台に撮影を行った。
フェイクドキュメンタリーについては、神戸の三宮・元町エリアの観光地を中心に撮影を行った。学生たちは本人役で出演し、舞台設定も現実とほぼ同じまま、現実と虚構を行き来する物語となった。完成した作品は、図書館2階グローバル・スタジオで一か月間上映した。また、地域企業との連携として、ららぽーと甲子園の協力のもと、同ショッピングモールで映像撮影をおこない、フードコートのテラス席を背景として、飲食店アルバイトの登場人物を自然にカメラにおさめることができた。完成した作品は、ららぽーと甲子園2階のオーシャンライドコートで上映した。
写真等
活動の成果
学内では普段接することのない地域や企業の方と意見交換できたのは良い機会となった。作品を制作するだけでなく、限られた期間のなかで広報や上映を実施するためにどのように動けばよいのか、実践的に学ぶことができた。
今後の活動・目標
西宮市・阪神間で歴史的文化的に重要とされているものの、特に学生や若い人たちにとってあまり知られていない場所を舞台とすることを狙いとしていたが、該当エリアになじみのあるゼミ生がいなかったこともあって、身近な場所を舞台に選択することになった。作中の「武庫川」や「甲子園会館」には、実際に足を運びたいという鑑賞者の意見もあり、コンテンツツーリズム的な効果はある程度見られたが、今後はロケハンを演習内に組み込むなどして、稀少価値の高い場所を見つける努力が必要である。
教員業績 日本語日本文学科 工藤 彰