社会連携活動の紹介

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鳴尾いちごを地域教材として活用した「ふるさと教育」の授業づくり


SDGs   


活動対象・地域  西宮市内の学校園及び洋菓子店 


主な連携先(協力団体)等  株式会社ベルン


連携時期  2013年から現在に至る


連携活動の目的 

酒井ゼミでは教育演習、卒業研究の一環として、大学がある鳴尾地区で明治から昭和の初めにかけて盛んに栽培された鳴尾いちごを「ふるさと教育」における地域教材として活用しようと、学校教育館の屋上等でいちごを栽培している。そして、西宮市内の2つの小学校で鳴尾いちごの歴史を伝える出前授業を行うとともに、「鳴尾いちご栽培キット」を学習教材として子どもたちにプレゼントする活動を行っている。また、地域の洋菓子店と連携して、鳴尾いちごを使用したスイーツの販売に向けて取り組んでいる。


活動概要

武庫川女子大学がある鳴尾地区は、明治後半から昭和初期にかけていちごの栽培が盛んであり、「鳴尾といえばいちご、いちごといえば鳴尾」というほど有名であった。そこで、鳴尾いちごを「ふるさと教育」の教材として活用するために、その歴史を文献で調べたり、いちごの品種「宝交早生」の栽培(約500株)を学校教育館の屋上等で行ったりしている。

 

地域連携として、西宮市内の小学校2年生を対象に鳴尾いちごを摘む体験と、歴史と育て方についての出前授業を実施している。本授業は、児童に鳴尾いちごの歴史を分かりやすく伝え、また、ペットボトル等を利用して、一人一鉢ずつ、鳴尾いちごを栽培する方法を指導するものである。また、地域の洋菓子店と連携して、鳴尾いちごを使用したスイーツの開発に向けて取り組んでおり、2019年の秋から地域で販売している。


写真等 


活動の成果

・西宮市立小学校の2校では、本活動が児童の自然や地域を愛する心情を養うものであることをご理解いただき、鳴尾小学校が5年連続で、鳴尾東小学校が3年連続で連携している。また、幼稚園や高校などからも依頼を受け、連携の幅を広げている。なお、これまで地域に提供した鳴尾いちごの苗の数は1000鉢を超える。

・参加した学生にとっても、教育現場における、地域教材を扱った授業展開の手法を具体的に学べるという効果がある。


今後の活動・目標

・大学の屋上の施設で、いちごの苗を栽培することは当初、多くの困難を伴い、試行錯誤を繰り返してきた。しかし、いちごを収穫するとともに西宮市内の学校などに苗を提供するために、土壌改善、肥料、給水、害虫など、それぞれに工夫を凝らして対策を行ってきた。その努力が実を結び、収穫高は年々向上している。

・西宮市立小学校において、出前授業をする際は、事前に教員との打ち合わせを行い、新型コロナウイルス感染症対策などに十分に配慮した上で実施している。


教員業績  教育学科 酒井 達哉

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