漢字キャラクターの子ども向け動画コンテンツ開発
SDGs
活動対象・地域 全国の小学生と保護者
主な連携先(協力団体)等 株式会社コトバノミカタ 転勤族ママ&キッズ探検隊in西宮
連携時期 2020年8月~2021年3月
連携活動の目的
日本の子ども達の約半数は漢字が苦手と言われており、同時に、COVID19による「新しい生活様式」では、IT活用が進んだ。漢字キャラクターは、部首がおひめさまに「あめかちゃん」やせんし「さんずいくん」になっていて、自然が関連するものが多い・子供たちにとって、生活に根差す大自然と、その豊かな恵みが古代文明。引いては文字を作らしめたという歴史に触れることは、SDGS17の目標も「自然とともに生きる世界観の醸成」にも寄与するだろう。
活動概要
教材・文具の企画開発などを手がける「株式会社コトバノミカタ」と連携し、小学生向けの漢字キャラクターを用いた動画コンテンツを開発した。日本の子ども達の約半数は漢字が苦手と言われている。同時に、COVID19による「新しい生活様式」では、IT活用が進んだ。そこで、動画配信による学習コンテンツの提供を実施した。(産業と技術革新の基盤をつくろう)(質の高い教育をみんなに)
漢字キャラクターとは、部首がかわいいおひめさまになっている。例えば、「あめかちゃん」は雨冠をもとにしている(URL:https://amekachan.jp/参照)。また、偏・さんずいは、せんし「さんずいくん」になっていて、水の魔法で攻撃ができる。ほかにも、竹のかんむりひめ「たけかんむりひめ」、木のせんし「きへんくん」、土のせんし(つちへんくん)などが登場し、忘れられた漢字も謎のモンスターとなって登場する。これらの部首は、自然の中にある形を象ったもの、その部首を組み合わさって自然界の様子を漢字を使った言葉にしたものがあり、漢字の成り立ちや意味を学ぶことは、古代文明の時代から続く自然や、自然がもたらす豊かな恵みについて学ぶことになる。こうして、文字の起源をたどる歴史に触れることで、自然や気候変動など、わたしたちの暮らしとともにある自然環境を学ぶことができる。(気候変動に具体的な対策を)(海の豊かさを守ろう)(陸の豊かさも守ろう)
この活動で本学大学生は、脚本と声優、アンケート分析を担当した。(画像は、演技指導や音声収録の様子。)
また、小学生にとって制作した動画は、「戦士たちがモンスターと戦うところが面白かった。」「悪い龍だと思っていたら実は可愛かったところがおもしろかった。」と好感触であった。保護者からも「子どもが知らなかった漢字も知る機会があるのはいいことだと思う。」「漢字を好きになったり興味を持ったりする・漢字を覚えるのに役立つコンテンツだ。」といった意見が多く、「視聴後、漢字は覚えていなかったが、部首を全て覚えた。」と教えてくれた参加者もいた。
写真等
活動の成果
・地域面として、動画コンテンツは学習機会が楽しく豊かに提供できることがわかった。
・学習者の嗜好性に応じた演出(例えば、バトルシーンや可愛い容姿、方言によるキャラ性)を表現できた。
・教育面として、学生は座学で培った知識を楽しくわかりやすく情報発信した。
今後の課題・目標
・アンケート集計では、当初予定の100組の回答が集まらず、再度の協力要請を仲介者に依頼し、33組の回答となり、課題を残した。
・この課題の背景は、例年と異なる年中行事が行われる年末年始に実施したことが原因と考えている。
教員業績 日本語日本文学科 設樂 馨